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「毎日、何かを十年」/くちぶえサンドイッチ(DAI-X出版)

更新日:2023年10月29日


年末年始はあんなに忙しかったのに、

年が明けたとたん、まるで凪のようにピタリと止まり、

静かな毎日だ。


そんなもんだからあてもなくフラッと散歩に出かけて、

不要不急の買い物を続けている。

今日もフラッと訪れた古本屋さんで目にとまった、

松浦弥太郎随筆集「くちぶえサンドウィッチ」を

つい、買ってしまった。

ものを選ぶとき、私はしばしば外見に惑わされる。 この本もそんな風に装丁に惹かれて買ってしまったのだけれど、奥付でこれは立花文穂さんの装丁とわかって、少し嬉しかった。


随筆集は「さあ、読むぞ」と構えなくても、気楽に読めるのがいいところだ。

パッと開いたページから気ままに読み進める、

そんないい加減な読み方がいいと思う。


その日、私が最初にパッと開いたページにあったのは

「毎日、何かを十年」というエッセイだった。

「とにかく、毎日(一生懸命でなくても)十年続けたらものになるんだ」


「毎日十年続ける」というストイックさと、

「一生懸命でなくても」といういい加減さ。


なるほど、どちらかだけじゃダメなんだな。



・・・

松浦弥太郎随筆集 くちぶえサンドイッチ/DAI-X出版 定価 1600円+税


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